主な仕事場は屋外で、高所での足場の組立・解体、鉄骨の組立、タワークレーンの組立・解体など危険な作業を行うため、的確な判断力や集中力、合わせて相当の気力・体力が必要とされます。
高い所を華麗に動き回って仕事をするため、「現場の華」と呼ばれているのも特徴です。
とび工の仕事が表舞台に出る機会はあまりありませんが、縁の下の力もち的な建築には欠かせない役割があります。体力勝負の仕事で大変な面もありますが、やりきった後の充実感は言葉に現わせないほど格別です。
仕事内容は、マンションや商業ビルなどの企業をお客様とした仕事や、学校、病院、空港、など公共の建築現場で、足場の組み立てや解体作業、鉄骨の組立や重量物の高所への運搬などを行います。
建物を造るための作業だけでなく、完成後には足場や仮囲いの撤去など、工事の開始から完成まで幅広い仕事を担当します。
建設現場で使われる足場の組立・解体を専門とする鳶です。足場は建設現場で働くすべての人々が命を預ける重要なものであり、足場の出来が現場の作業効率を左右するため、その責任は重く、安全に対するきめ細やかさや、プロフェッショナルとしての知識・経験・センスが求められます。
建物の骨格となる鉄骨の組立を専門とする鳶です。地上で鉄骨や部材を吊り上げる段取りを中心に行う「下回り(地走り)」と、地上から吊り上げた鉄骨や部材を高所で組立てる「取付け」という2つのグループに分かれて作業を行います。作業の難易度が高く、安全確保は当然のこと、スピードも必要なため、高い技術力が求められます。
上棟の時、梁から梁へ文字通り飛んだので鳶と呼ばれたとされており、職業としての歴史は古く、飛鳥時代には右官、左官と呼ばれ、とび職と呼ばれるようになったのは江戸時代以降であるとされています。
鳶職人としての様々な講習や資格があり、入社後、能力や経験を考慮して、段階的に講習受講や資格取得を進めていき、高い専門性を身に付けることが必要となります。伊藤組としてもこのような社員のスキルアップを奨励し、積極的に支援しています。
玉掛け技能講習
3級鳶技能士
足場組立作業主任
2級鳶技能士
1級鳶技能士
鳶・土工基幹技能者
現代のとび職はプロフェッショナルとしての高い意識や知識・スキル等の実力が求められる職業です。数々の現場経験を踏むことで形成された自らの実力が、建設業界における自分の市場価値を高め、収入や評価につながるため、「自分の腕で食べていける」という実感を持つことができます。また、伊藤組が携わる建物のほとんどが大規模なもので、そのスケール感や達成感は製造業などにはない魅力です。
0年
社会人としての自覚を持って基礎的技能の習得に務める
7年
職長の補佐をし、他の技能者の管理、監督を行う
17年
現場作業の指揮・管理をおこない自らも第一線の業務にあたる
27年
職長の指揮・育成と他の技能者の管理を行う
32年
企業経理にも参画、多数の現場を統括する責任者として指揮をとる